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前回の登山で棒ノ折山を登頂して、無事にYAMAPの奥多摩ハイカーのバッジをゲットでき、すっかり奥多摩の山は制覇したつもりになっていた。
もう奥多摩の山はほとんど登ったし、次は丹沢かな~なんて思っていたら、YAMAPの軌跡マップを見て驚愕の事実が発覚。
以下がその軌跡マップである。

奥多摩の最深部(埼玉県との境界付近)に全く足を踏み入れていないのだ。
青梅線の駅近くの登山口から登れる山ばかりを選んで登っていることが軌跡マップを見れば一目でわかる。
いやはや、これでは真の奥多摩ハイカーでなはい!
さっそく奥多摩の最深部に行ってみようではないか!
ということで、奥多摩の最深部と言われている酉谷山に登ることに。
しかしここで大きな問題が。
奥多摩の最深部だけあって、日帰りでは時間的にも距離的にもかなり厳しい行程になってしまうのだ。
特に今は10月の半ば、夏場ならまだしも、日が落ちるのがだいぶ早くなっており、時間的な問題が大きく立ちはだかる。
そもそも、1泊2日が標準の行程を、この時期に日帰りで登るのは無謀すぎる。
何かいい方法はないか、と思いあぐねていると、どうやら酉谷山に最短で登れるバリエーションルートというものがあるらしい。
タワ尾根という尾根を経由していけば、だいぶ時間が短縮できるとのことである。

さっそくインターネットで情報を集める。
バリエーションルートではあるものの、割とメジャーなルートの様で、幸いにも情報はたくさん集まった。
そして情報を集める中で、ひとつ気になることがあった。
どのブログでも、カラスみたいな看板の写真を決まってアップしているのだ。
何やらウトウの頭というらしい。
なんじゃそら。変な名前だなあ。変な名前であるがゆえに、余計に頭に残る。
これは実際に登って確かめなければ、と思い立ったのが登山前日のことである。
2020年10月20日(火)
最寄駅から5:19の電車に乗って奥多摩駅へ。
7時前に奥多摩駅に到着。
ここから、東日原行のバスに乗る。
7:30 東日原着。

日原街道は、昨年の台風の大雨で道路が崩壊し、現在も補修の工事が行われている最中であるため、上の写真のような小型のマイクロバスしか未だ通行できない。
はやく復旧してほしいものである。

東日原から鍾乳洞の方へと歩く。途中、左手に岩村岩が見える。
岩村尾根経由の鷹ノ巣山への登山道は、奥多摩三大急登の一つとして有名であるが、現在はこちらも通行止めだ。復旧したら、真っ先に登ってやろうと思う。

鍾乳洞に到着。左に見えるのが一石山神社で、この神社の裏にタワ尾根につながる登山道があるとのことである。

迷いながらも、なんとか登山道への入り口を見つける。
工事の足場の支柱がちょうど登山道をふさいでいて、かなり見つけるのに苦労した。

トレースが残っているところと、そうでないところがあり、道に迷いながら進んでいく、

バリエーションルートなので、看板の類は一切なく、登山道でよく見るピンク色のテープももちろんない。
とにかく、迷ったら西に進めば尾根に上がれるはずだ。
そう信じてGPSを見ながら西に進んでいく。
途中、明らかに登山道とは思えない急峻な登りも登ったが、とにかく尾根に上がろうとGPSを確認しながら必死で登る。

階段など、人工物が見えるとかなり安心する。
ああ、ここは登山道で合ってるんだ、と思いホッとする。

ようやく尾根線にでると、木製のベンチが2つ。
ここからは尾根伝いに登ればいいので、そうそう迷うことはないはずだ。

一応、道っぽくなっているが、目印は基本的に無いので、ちょっと油断するとすぐ登山道から外れてしまう。

バリエーションルートだけあって、登っていてなかなか面白い。

9:40 金袋山に到着。
山と言っても、ピーク感は全くない。実際この先もすぐに登りの道が続くことになる。
尾根線に出てからここまでは、あまり迷うようなところはなかった。

9:55 篶坂ノ丸到着。ここまでの道のりも、尾根伝いに登ればいいのでわりと分かりやすい。
ここもピーク感はあまりない。

さらに尾根伝いに登り続ける。
途中、急に登りがきつくなるが、これを越えればウトウの頭が見えてくる。


10:30 ウトウの頭。今日はこの看板が見たくてここまで来たんだ。
とりあえず一つの目標は達成だ。
しかし油断はできない。ここからは今まで以上に注意だ。
なぜなら、ここから長沢背稜までが最も道に迷いやすいポイントで、過去に死者も出ているからだ。
事前に情報収集したブログでも、この先で道迷ったという記録がいくつかあった。

基本的にはここから先も今まで通りに尾根伝いに行けばいい。
しかし、一部尾根が急峻すぎて、巻き道を通らなければならないところがあるからだ。
巻き道を通る途中で方向感覚を失い、別の尾根へと入ってしまい、遭難するのだ。
しっかりと地図とコンパスで方位を確認しながら進めば、道迷いは回避できる。

次の目印は、レールだ。突然尾根線上に鉄のレールが見えてくる。
何に使うのかは分からないが、けっこう新しいので現在も使用しているものだと思われる。

レール沿いに進んでいく。レールが邪魔になり、歩きにくい。

ようやくちゃんとした看板があった。
ここからは長沢背稜を歩いて行くことになる。

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