ルチノー、アルビノはメスが多い?セキセイインコの遺伝②

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前回→生まれてくる子は何色?セキセイインコの遺伝①

 

次に、セキセイインコの性別の遺伝子について見ていこう!

性別?オスかメスかが、ボクたちの模様や色に何か関係してくるの?

その通りだ!大きく関わってくるぞ!

例えば、全身黄色のルチノーや、全身白のアルビノといった品種は、圧倒的にメスが多いんだ!

そう言われてみると、ボクの周りも、ルチノーの子はメスばっかりだピ。

偶然かと思ってたけど、そうじゃないんだね。

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ZとW、2つの染色体

セキセイインコの性別を決定するのは、ZWの2つの性染色体です。

染色体とは、たくさんの遺伝情報が詰まったDNAの束のことです。

オスはZの性染色体を2つ(ZZ)、メスはZとWの性染色体を1つずつ(ZW)持っています。

前回の色の遺伝子と同様に、子は両方の親から性別の遺伝子をひとつずつ受け継ぎます。

親から引き継いだ、子の性染色体の組み合わせは以下の4通りです。

ZZの組み合わせを持つものがオスZWの組み合わせを持つものがメスになります。

オスとメスが生まれてくる確率はそれぞれ2分の1で、半々ですね。

 

前回の色の遺伝と同じだね。

そうだな!

だが、ここからちょっとややこしくなるぞ!

分かりやすく解説するからついてきてくれ!

ピピピッ!

伴性遺伝子

伴性遺伝子とは性染色体に依存する遺伝子のことで、Zの染色体にのみ含まれています。

Wの染色体には含まれていません

伴性遺伝子には、オパーリンやシナモン、イノ(ルチノーとアルビノのこと)の遺伝子などがあり、これらは伴性劣性遺伝であることが分かっています。

 

うん。何が何だか全然分からないピ。

よし、それじゃあ分かりやすく説明していこう!

具体例を挙げて考えていきましょう。

まず、オスのルチノーの染色体の組み合わせを考えてみます。

性別はオスなので、性染色体の組み合わせはZZですね。

そして、ルチノーは伴性劣性遺伝です。

この伴性劣性遺伝とは、伴性遺伝であり、さらに劣性遺伝であるということです。

伴性遺伝の情報は、Zの染色体に詰まっているんでしたね。

なので、分かりやすくするために、ルチノーの伴性遺伝の情報が詰まったZ染色体を、Z(L)と書くことにしましょう。

ルチノーの伴性遺伝子Z(L)劣性遺伝で、Z(L)が2つ揃わないと見た目には表れないので、オスのルチノーは、Z(L)Z(L)という組み合わせになります。

もし、Z(L)が1つしかない場合はどうなるのでしょうか。

例えば、Z Z(L)の組み合わせの場合は、ルチノーにはならずノーマルになります。

ルチノーは劣性遺伝なので、Zのノーマル遺伝子がZ(L)の遺伝子に勝ってしまうからです。

ただし、見た目はノーマルですが、Z(L)の遺伝子は隠し持っているので、スプリットということになります。

次にメスのルチノーについて考えてみます。

メスの性染色体の組み合わせは、ZWでした。

そして伴性遺伝子はZ染色体にのみに含まれますので、Z(L)Wという組み合わせになります。

これでメスのルチノーの完成です。

ここで大事なことは、オスの場合はZ(L)の遺伝子が2つ必要でしたが、メスの場合はZ(L)の遺伝子が1つでルチノーになるということです。

Wはあくまで性別のみを決定する染色体で、性別以外には何の影響も与えません。

これが伴性遺伝です。

 

難しい用語がたくさん出てきたけど、なんとなくわかったよ。

でも、これがなんでルチノーはメスが多いってことになるの?

そうだな、それじゃあ実際に色々なパターンを例に挙げて考えてみよう!

ルチノーの遺伝

それでは、ルチノーの子が生まれる様々なパターンを見ていきましょう。

大前提として、ノーマルのオス(ZZ)とノーマルのメス(ZW)の子は必ずノーマルになります。

ルチノーの子が生まれるには、最低でも両親のどちらかがルチノーの遺伝子を持っている必要があります。

パターン1

まずは、両親がともにルチノーの場合です。

この場合は単純で、生まれてくる子はオスもメスも必ずルチノーになります。

 

パターン2

次は、オスはノーマル(ZZ)、メスはルチノー(Z(L)W)の組み合わせです。

この場合、子はオスもメスも必ずノーマルで、ルチノーの子は生まれません

オスは、ノーマルですが、Z(L)の遺伝子を隠し持っているのでスプリットです。 

メスにはスプリットは存在しません。

 

パターン3

次に、オスがルチノー(Z(L)Z(L))、メスがノーマル(ZW)の組み合わせを考えてみましょう。

この場合、ルチノーが生まれてくる確率は2分の1ですが、オスは必ずノーマルになります。

ただしZ(L)の遺伝子を隠し持っているので、スプリットですね。

そして、メスの場合は必ずルチノーになります。

なので、生まれた子がノーマルかルチノーかで、性別まで判別できてしまいます

 

パターン4

次に、オスがルチノーのスプリットを持ったノーマル(ZZ(L))、メスがルチノー(Z(L)W)の組み合わせです。

この場合も、ルチノーが生まれる確率は2分の1ですが、今回はオスとメス、ともにノーマルとルチノーが誕生する可能性があります。

なので、ノーマルかルチノーかで性別を判断することはできません

 

パターン5

最後に、オスがルチノーのスプリットを持ったノーマル(ZZ(L))、メスがノーマル(ZW)の組み合わせです。

この場合、ノーマル同士の組み合わせなので、一見するとノーマルの子が生まれてきそうですが、なんと4分の1の確率でルチノーが生まれます

そして、そのルチノーの性別は必ずメスになります。

オスは、ノーマルしか生まれませんが、ノーマルZZ)とスプリットのノーマルZZ(L))の2つの可能性が考えられます。

スプリットか、そうでないかは、残念ながら見た目では判別できません。

 

これまで5つのパターンを紹介しましたが、ルチノーのオスが生まれる組み合わせは3つでした。

一方で、ルチノーのメスが生まれる組み合わせは6つもありました。

このことからも、ルチノーはメスが生まれやすいことが分かるでしょう。

 

今回の例ではルチノーを取り上げましたが、オパーリンアルビノも同様に伴性劣性遺伝なので、オパーリンやアルビノも、メスの方が生まれやすいということになります。

 

うーん、なんだかとっても複雑なんだね。

そうだな!

でもここまでわかったら、セキセイインコの遺伝の基本はマスターしたも同然だ!

 

次回→ハルクインの子供を産ませるには?セキセイインコの遺伝③

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