
2019年の紅白にも出場したOfficial髭男dismの最新アルバム「Traveler」を買いました!
彼らのメジャー1stアルバムです。
クラシック以外のJPOPのCDを新品で買うのは、ザ・イエローモンキーの9999以来です。
その前に買ったCDは、もはや思い出せません。多分SEKAI NO OWARIのRPGかな?
そのくらいCDを買わなくなった私ですが、Pretenderと宿命の2曲をyou tubeで聴いて、このTravelerは迷わず買ってしまいました。
ピアノメインのキャッチーなメロディーのJ-POPとJAZZを融合させた、今までない新しいジャンルの音楽で、本当に久々にはまりました。
アルバムの曲数は全部で14曲(11曲目はPretenderの前奏の一部なので実質13曲)ですが、トータルで55分29秒なので、1曲当たりの時間は短めの曲が多いです。
なので、テンポよく次の曲にどんどん進んでいきます。
さっそくアルバムの全曲レビューをしていきます。
1、イエスタデイ
アルバムの1曲目ということもあって、勢いのあるポップなナンバーです。
有線とかでよく流れているので、どこかで耳にしたことがある方も多いと思います。
まず、蔦谷好位置さんのアレンジが光ります。
蔦谷好位置さんは米津玄師、YUKI、ゆず、back numberなど一流アーティストの編曲に多く携わっている方で、ノリのいいポップな曲のアレンジを得意としている編曲家、作曲家です。(個人的にはYUKIと蔦谷好位置の組み合わせが最強と思っていますが。 )
その点も、髭男の新しいポップ性と蔦谷好位置のアレンジは絶妙にマッチしています。
彼らの音楽性の幅をさらに広げてくれています。
まさにメジャー1stアルバムの1曲目にふさわしいナンバーだと思いますst。
評価:★★★★(4.0点)
2、宿命
熱闘甲子園の曲です。
テレビや有線、お店などいたるところで流れているので、有名な曲ですね。
前作Pretenderとはちょっと変わってJAZZ色が強いアレンジになっています。
イントロのサックスがまず最高。 この曲も編曲に蔦谷好位置さんが加わっています。
髭男の特徴として、独特なメロディーのリズム感が挙げられます。
この曲は特にそれがよく出ている曲で、彼らにしか出せない味だと思います。
評価:★★★★☆(4.5点)
3、Amazing
アルバムの中ではハードロック系なナンバーになります。
うーん、これと言って特徴のない曲です。
アルバムなのでしょうがないかもしれませんが、彼らの良さがあまり出てない曲のような気がします…。
なんかSEKAI NO OWARIとかにもありそうな曲です。
評価:★★(2.0点)
4、Rowan
ギターの小笹さん作曲の曲です。
アレンジにThe Anticipation Illicit Tsuboiさんが加わっています。
JAZZっぽい雰囲気のスローなミディアムナンバーです。
この曲もこれといって特徴はないです。
評価:★★(2.0点)
5、バッドフォーミー
アップテンポなナンバーです。
ピアノとサックスが印象的な曲です。
評価:★★★(3.0点)
6、最後の恋煩い
ミディアムナンバーの曲です。
アレンジは凝っていますが、前の曲とアレンジが似ている部分もあって、このあたりからちょっとアルバムの中だるみ感出てくるかもしれません。
評価:★★★(3.0点)
7、ビンテージ
私はこのCDではじめて聞きましたが、あいのりの主題歌になっている曲みたいです。
バラードナンバーです。
アルバム曲の中では好きな方です。
評価:★★★☆(3.5点)
8、Stand By You
ピアノの伴奏がJAZZ風です。
2ステップの曲で、シックな曲に仕上がっています
評価:★★★(3.0点)
9、FIRE GROUND
ロックナンバーです。
これもSEKAI NO OWARIにありそうな曲です。
評価:★★★(3.0点)
10、旅は道連れ
サックスの楢崎さん作曲の曲です。
この曲もJAZZ色が強く、これまでの曲とは違った味が出ています。
もう2,3曲、この楢崎さん作曲の曲が入っているとアルバムに変化が出てよかったかなと思います。
評価:★★★☆(3.5点)
11、052519
Pretenderの前奏のワンフレーズで、次のPretenderにつながります。
評価無し
12、Pretender
イントロのギターから引き込まれてしまいます。
藤原さんの歌声も音楽と歌詞にとても合っています。
サビの途中、「でも離れ難いのさ」「分かりたくもないのさ」のところで急に短調に変わるのがこの曲のポイントだと思います。この作曲センスは才能としか言いようがないです。
歌詞はラブソング的な内容ですが、音楽のポップさと、高音もサラッと歌い上げる藤原さんのキーの高さ&声質のおかげでが全然ねちっこく聞こえないのがまたいいですね。
歴史に残る名曲です。
評価:★★★★★(5.0点)
13、ラストソング
ラブソング的なミディアムナンバーです。
平凡な曲です。
評価:★★★(3.0点)
14、Travelers
メジャー1stアルバムを飾る最後の曲にふさわしい、静かなバラードナンバーです。
短い曲ですが、「俺たちのバンドはまだ始まったばかりで、これからだぞ!」というような今後の活動にますます期待してしまうような終わり方になっています。
評価:★★★☆(3.5点)
総評
ちょっと辛口の評価になってしまったかもしれません。
アルバムの中盤で似たようなアレンジの曲多く、少し中だるみしてしまいます。
また、シングル曲とアルバム曲の気合の入り方の差を大きく感じます。
個人的には、レビューの中でも述べましたが、サックスの楢崎さん作曲の曲がもうちょっと聞いてみたいですね。
蔦谷好位置さんアレンジに加わった最初の2曲と、The Anticipation Illicit Tsuboiさんがアレンジに加わった4曲目以外は、全部髭男彼らがアレンジした曲なので、もっといろんなアレンジャーと組み合わせると、もっと音楽性の幅が広がり、面白くなるかもしれませんね。
インディーズで出したアルバム「エスカパレード」の方がよかったという声もあるみたいなので、「エスカパレード」も聴いてみようと思います。
とはいえ、シングル曲2曲のクオリティは半端なく高く、アルバムの中でも突出しています。
まだまだ計り知れないポテンシャルを秘めているバンドであり、これからどんどん伸びていくバンドであることは間違いないので、これからの活躍が楽しみですね!
アルバムの総合評価:★★★☆(3.5点)
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