
我が家には3羽のキンカチョウがいる。
それぞれ名前は、オスが1号、1羽目のメスが2号、そしてもう1羽のメスが3号だ。
実は、昨年(2020年)の12月中頃、メスの2号が卵を5個産んでいたのだ。
しかし、その少し前の11月に3号が卵を5個産み、一生懸命卵を温めていたものの、全て無精卵で孵化しなかったということがあったので、今度もまた無精卵だろうと思い込んでいた。

それに、もし仮に有精卵だったとしても、卵を温めている様子が全くなかったので、今回もダメだろうと思い込んでいた。
一応、しばらく様子を見てみるも、やっぱり全くと言っていいほど卵を温める気配はない。
3羽ともケージの中を好き勝手に遊びまわっている。
年は明けて1月5日。ケージの掃除をしようとケージ下の引き出し開けると、ショッキングな光景が。

キンカチョウのヒナが1羽、下のトレイに落ちていた。
何が起こったのかよく分からないまま、落ちていたヒナの様子を見てみる。
もう動いていない。生後2、3日くらいだろうか。
急いでケージの中の巣を見てみる。

巣の中には、1号がいた。
そういえば、ここのところ1号はずっと巣の中に入りっぱなしだった。
寒いからかな、と勝手に思っていたが、違う。俺の知らぬ間にヒナがかえっていたのだ。
セキセイインコのヒナが生まれたときと違い、キンカチョウはヒナの鳴き声は全く聞こえなかった。
孵化に気づかなかった要因の一つだ。
それにしても、あんなに卵を放置していても、孵化するものなのだろうか?
いや、実際に目の前で1羽孵化している。
とにかく、卵は全部で5つあったはずだから、他の4つの卵を確認しないと!
巣の中を確認する行為はあまり良くないことらしいが、気になってしかたないので、思い切って巣の中を覗き込んだ。
すると、1号は勝手に巣から飛び出ていってくれた。

2羽のヒナがいる!動いている!
いつの間にか3つの卵が孵化していたのだ。

巣から放り出されたヒナ。すぐに温めたが、やっぱりもう動くことはなかった。
なぜこの子だけが巣から放り出されたのだろうか。
インターネットで色々調べてみると、そもそもキンカチョウは抱卵、育児が下手で有名な鳥で、こういった育児放棄は割と日常茶飯事のようだ。
なので育児上手なジュウシマツが、代わりにキンカチョウのヒナを育てるケースも多いらしい。
人間が巣に手を入れるなど、過度に干渉したりすることが育児放棄の原因となることもあるらしい。
が、ここ最近はセキセイのヒナの世話で忙しく、キンカチョウはわりと放置気味だったのでそれが原因ではないと思う。(だから今回気づくのが遅くなってしまったのだが…)
また、ヒナをきちんと育てるかどうかは親鳥の気分次第なので、キンカチョウの繁殖は運まかせなところがある、と書いている記事もあった。
結局、原因は分からなかった。
もしかしたら、もともと体が弱い子だったために、親鳥がこの子はダメだと判断して巣から出したのかもしれない。
それに、一生懸命育てていたにもかかわらず、残念ながら死んでしまったために仕方なく巣から出した、という可能性も十分ある。
とにかく、残りの2羽のヒナを注意して見ておく必要がある。
全然ヒナの鳴き声が聞こえないけど、きちんとエサは食べさせているのか?
もし、また巣からヒナを放り出すようなことがあれば、そのヒナは俺が育てるつもりだ。
そうならないように、今は親鳥を信頼して見守るしかない。
→キンカチョウのヒナを救え!に続く
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