富士山は日本で二番目に高い山？

突然だが、ここでクイズだ！日本で一番高い山はどこだ？

そんなの小学生でも知ってるよ。富士山でしょ。

それでは、100年前の1919年も、日本で一番高い山は富士山だったのかな？

そりゃそうでしょ。ずっと富士山が一番だから、江戸時代の人たちも、富士山を浮世絵とかにしてるんでしょ。葛飾北斎とかね。

ブブー。残念だったな。1895年から1945年の間は、実は富士山は日本で二番目に高い山だったのだ！

え？嘘でしょ。だまされないよ。それなら一番高い山はどこなの？

台湾の玉山だ。標高は3952ｍ。1895年から1945年、台湾は日本の領土の一部だったから、日本一高い山もこの玉山になるのだ。ちなみに、当時の日本では玉山のことを新高山（ニイタカヤマ）と呼んでいたそうだ。

…。問題を勘違いしていただけだよ。日本列島で一番高い山ってね。

台湾の山である玉山（標高：3952ｍ）は、日本語名では新高山（ニイタカヤマ）と呼ばれていました。

由来は、富士山（標高：3776ｍ）よりも高い標高であったことから、新しい高い山ということで新高山という名称になったそうです。

1894年～1895年の日清戦争（日本と清国）で日本は清国（現在の中国）に勝利したことから、台湾を割譲され、台湾が日本の領土となりました。

このとき、日本の最高峰は富士山ではなくなり、玉山（新高山）となります。

しかし、第二次世界大戦で日本が敗北したことで、台湾は日本の領土ではなくなり、再び富士山が日本最高峰に返り咲きました。

それに伴い、「新高山」という名称も使われなくなり、今では日本でも「新高山」ではなく「玉山」と呼ばれています。

一時的ではあったものの、日本最高峰であった玉山。一度は登ってみたいですね！