globe名曲ランキング第2弾です。
シングル編はこちら
まずは個人的に好きなglobeのアルバムランキングを発表します!
まずはアルバムランキング!
5位 Lights
トランス期のアルバムで、全10曲中シングルが4曲です。
約2か月後には、続編となるLights2が発売されます。
トランス期のglobeは一般受けはしなかったものの、CD発売から10年以上経過してからインターネット上で再評価され始め、特に「try this shoot」はニコニコ動画で神曲扱いされました。
ようやく時代が当時のglobeに追いついたのでしょう。
ということで、トランス期のglobe入門のアルバムがこの「Lights」です。
おすすめは、「Many classic moments」、「try this shoot」、「genesis of next」です。
特に「genesis of next」は9分を超える大作で、トランス期のglobeの中でも屈指の傑作です。
4位 FACES PLACES
前作のアルバム「globe」は大衆受けする曲が多かったのですが、こちらはサウンドに凝りまくったロックなアルバムとなっています。
収録曲も、明るい曲というよりはなんとくなく閉塞感漂う感じの曲が多いです。
globeというと、爽やかなダンスナンバーのイメージがある方も多いかもしれませんが、globeの本来の姿を一番表しているのは個人的にはこのアルバムだと思います。
3位 Light2
「Light」の続編のアルバムですが前作の二番煎じという感は全くなく、むしろさらに進化した名曲揃いのアルバムです。
シングル曲は 「OVER THE RAINBOW/INSPIRED FROM RED & BLUE」 の両A面シングル2曲のみです。
特に「INSPIRED FROM RED & BLUE」はかなりおすすめです。
また、「Knockin’on the door of my heart」、「STARTING FROM HERE」、「ひとりごと
、など派手さはないものの、前作に比べてキャッチーなメロディの曲が多く、前作よりもトランス感は若干薄れています。
捨て曲無しの名盤です。
2位 Relation
売れ線globe最後のアルバムです。
とはいっても実験的な試みも多く、プログレっぽいアレンジが目立ちます。
そのあたりは、1曲目の「letting out a deep breath」からもはっきりとわかります。
シングル曲も大きくアレンジされているため、好き嫌いが分かれるアルバムかもしれません。
シングル曲は、4連続リリースの4曲がアルバムバージョンで収録されています。
とくに「sweet heart」のアレンジは必聴です。
特筆すべきは、アルバム最後の曲の「illusion」でしょう。
今までのglobeの活動に終止符を打つような、そして今までの活動を振り返りながら最後の輝きを放つような、明るさの中に葛藤や閉塞感が漂う曲です。
(事実、次のシングルは売れ線を全く無視したR&B調の曲で、その後も実験的な曲が続き、CDの売り上げは激減してしまいます。)
1位 Love again
めちゃくちゃ暗いアルバムです。アルバムのテーマは失恋、あるいは恋の終わりでしょうか。
小室さんの当時のプライベートの状況を反映していると思われます。
「Nothing ever makes me happy」など、タイトルからも救いようなない曲が多いです。
前作のアルバム「FACES PLACES」は、ロック調の凝りに凝ったサウンドが目立つアルバムでしたが、今作はシンプルなサウンドの曲が多く、テーマにマッチしています。
そういった面でも、globeのアルバムの中では断トツにテーマが一貫しているアルバムです。
「Open Wide」は名曲です。
続いて、アルバム曲(カップリング曲含む)のランキングです!
10位 楽園の嘘(収録アルバム「outernet」)
この曲が収録されているアルバム「outernet」 は、宇多田ヒカルの「Distance」、浜崎あゆみの「A Best」と同日発売です。
世間では宇多田と浜崎の一騎打ち話題ばかりで、同日発売のこのアルバムは全く話題にも上りませんでした。
(実際、オリコン週間ランキング初登場9位に留まってしまいます。)
このとき、当時の私はひとつの時代の終わりをはっきりと感じました。
トランスに移行した初めてのアルバムで、シングル「garden」と同日発売です。
この曲はトランス系のアルバムの中でも一息ついて落ち着けるような曲調になっていて、後発の名盤、「Light2」に入っていてもおかしくないような曲です。
9位 compass(収録アルバム「LEVEL 4」、収録シングル「seize the light」)
YOSHIKI加入時のシングルのカップリングです。ぶっちゃけ、「seize the light」よりもこっちの方が断然いいです。
トランスと、小室のキャッチーなメロディーが上手く融合した一曲です。
KEIKOの歌声も、トランス調の曲にはよく合いますね。
8位 So far away from home(Beautiful Journey)(収録アルバム「FACES PLACES」)
キャッチーなロックナンバー。マークとのハモリもいいですね。
この「FACES PLACES」アルバム収録の曲は、「a picture on my mind」が名曲としてよく取り上げられることが多いですが、個人的にはこっちのほうが好きです。
こういった曲調のglobeの曲は珍しいです。
7位 Knockin’on the door of my heart(収録アルバム「Light2」)
切なく哀愁漂う雰囲気がとても好きです。
この「Lights2」のころの世界観は、本当に唯一無二のものがあります。
こんなアーティスト、後にも先にももう出てこないでしょうね…。
6位 ひとりごと(収録アルバム「Light2」)
珍しくマークが作詞の曲です。
マークの作詞は基本的に意味不明な歌詞が多いのですが、この歌の歌詞は割とわかりやすいです。
しっとりとしたメロディがとても綺麗です。また、KEIKOの歌声も切ない曲調に合っていて、聴いていて心が落ち着きます。
サビの「SUNRISE will be coming around~」からの哀愁漂うメロディの流れが特に好きです。
5位 Open Wide(収録アルバム「Love again」)
アルバム「Love again」の中では、数少ない明るめの曲です。
ゆったりとした落ち着いた曲です。
売れ線globe期のアルバム曲は、こういったバラード系の曲に好きな曲が多いです。
後半の、「息が激しくあれてる~」のところからが特に好きです。
4位 STARTING FROM HERE(収録アルバム「Light2」)
サビのファルセット、流れるようなメロディー、非の打ち所がない曲です。
個人的にこの路線でもう少し続けてほしかったです。
名曲揃いの「Lights2」のアルバム曲の中では一番好きです。
(シングル曲も含めると「INSPIRED FROM RED &BLUE」が一番好き)
3位 letting out a deep breath(収録アルバム「Relation」)
プログレ系の曲です。「DON’T LOOK BACK」もそうですが、globeのプログレ、個人的に結構好きです。この流れから、後のトランスへとつながっていきます。
You tubeなどの動画配信サイトの普及した今では、オルタナやプログレなど様々なジャンルの曲が受け入れられていますが、当時のJ-POPシーンはロックバンドブームからのR&Bという流れになっており、プログレが一般的に受け入れられる時代ではありませんでした。
時代を先取りしすぎたのでしょう。
2位 Nothing ever makes me happy(収録アルバム「Love again」)
タイトルからもわかるように、めちゃくちゃ暗い曲です。
サビの転調が心地いいです。
「宇宙中探しても見つからない」など無駄に(?)スケールの大きい歌詞が、虚無感や無力感を絶妙に表しています。
この曲が無ければアルバム「Love again」は成立しないと言っても過言ではないと、個人的には思っています。
1位 illusion(収録アルバム「Relation」)
この曲(アルバム)を最後に、globeは音楽シーンの第1線から退きます。
珍しくKEIKOが作詞の曲となっています。
サビで、それまでもやもやしていたものが一気に晴れて光が差すような雰囲気になっていて、それがすごく好きです。
しかしそれは、(売れ線)globeの最後の輝きだったのです。
きっとアルバムの最後にこの曲を聴いたファンは、今後も精力的に活動を続け、ヒットチャートを賑わせ続けるglobeを期待したことでしょう。
講評
「Love again」、「Relation」、「Lights2」の曲ばかりになってしまいました。
一番売れた「globe」の曲はどれもランク外というまさかの結果に。
「Always Together」や「Precious Memories」も素晴らしい曲なんですが、ちょっと鬱っぽい雰囲気が足りない…(笑)。
基本的にglobeのアルバムは、アルバムごとにコンセプトがはっきりと分かれているため、その辺りは好みが分かれるところでしょうね。