King Gnu(キング・ヌー)3枚目のフルアルバムです。
2019年一気にブレイクし、紅白歌合戦の出場も果たしました。
髭男と並び、今最も勢いがあり、注目されているバンドの一つです。
ちなみにKing Gun(キング・ガン)ではありません。私はしばらく間違えて覚えてました(^^;)
紅白の余韻も残る翌年1月に発売されたこのアルバムは、CD不況と言われるこの時代に初週で23.8万枚を売り上げ、オリコンで初の1位も獲得しました。
ここ最近、髭男や米津玄師など、実力のあるバンドやアーティストがどんどん表舞台に出てきて、とても嬉しいですね。
しばらく下火だった音楽業界も、再び盛り上がりつつあります。
ではさっそく全曲レビューしていきます。
レビュー
1 開会式
インストです。
評価なし
2 どろん
2曲目にして、一気にKing Gnuの世界にどっぷり入っていきます。凝ったサウンドの割に、メロディがしっかりしていて聴きやすいです。
評価 ★★★★(4.0点)
3 Teenager Forever
シングルにしてもいいくらいの完成度です。
サビは若干「白日」に似た雰囲気がありますが、「白日」よりは全体的に明るいです。
疾走感のあふれる感じがとても好きです。
評価 ★★★★☆(4.5点)
4 ユーモア
ミディアムナンバー。
ここまでアップテンポな曲が続いてきたので、小休止といったところでしょうか。
2、3曲目とは違い全体的に落ち着いた音楽に仕上がっています。
この雰囲気のまま、次の「白日」につながるのは絶妙な流れです。
評価 ★★★☆(3.5点)
5 白日
配信限定2ndシングルです。
一番有名な、King Gnuの代表曲です。2019年の紅白歌合戦にも出て話題になったので、一度はどこかで聞いたことあると思います。
かくいう私も、この曲でKing Gnuのことを知りました。
ちなみに、当初はタイトルを「白目」(しろめ)って呼んでいて、変なタイトルの曲だなぁってずーっと思っていました。(笑)
はじめてこの曲を聴いた時の私の印象は、打ち込みを駆使した(令和っぽい)デジタルの新しいサウンドだなあって思いました。
それでいて、ピアノの音やギターの生音もしっかりと存在感を示しており、新しい音楽シーンの到来を感じました。
楽曲は演奏、構成、どれをとっても素晴らしいです。
評価 ★★★★★(5.0点)
6 幕間
インスト。
ライブの途中の休憩といった感じでしょうか。
評価なし
7 飛行艇
配信限定3rdシングルです。
休憩も終わり、ここからアルバムの後半戦が始まります。
後半戦の出だしにふさわしいイントロです。
前半のアップテンポな曲とは少し変わって、エキゾチックな感じの曲に仕上がっています。
それでいてメロディラインがしっかりしていて聴きやすく、耳に残るメロディです。
評価 ★★★★(4.0点)
8 小さな惑星
アップテンポなポップロックナンバーです。
他の曲に比べるとインパクトは小さい曲ですが、この曲も悪くないです。
標準的なアルバム曲といったところでしょうか。
評価 ★★★☆(3.5点)
9 Overflow
前曲と同じようなポップロックナンバーで、ちょっと似てます。
個人的には、King Gnuは7曲目「飛行艇」のようなゴリゴリのロックの方が好きです。
評価 ★★★☆(3.5点)
10 傘
配信限定4thシングルです。
ラテン系のナンバーで。聴きやすく耳に残ります。
彼らのこういう系の音楽もなかなかいいですね。
評価 ★★★★(4.0点)
11 壇上
このアルバム唯一のバラードナンバー。
オーケストラも混じり、壮大な感じに仕上がっています。最後の締め&大トリといった感じでしょうか。
ピアノの音が綺麗で印象的です。
評価 ★★★★(4.0点)
12 閉会式
インストです。
バイオリンの音が綺麗ですね。
このアルバムを綺麗に締めくくります。
評価なし
総評
最初と最後、そして中間にインストのトラックが組み込まれており、まるでコンサートや何かの式典に来ているような構成になっています。
アルバムとしては綺麗にまとまっており、退屈せずに一気に最後まで聞けてしまいます。
捨て曲もなく、良作です。
ただ、インストが3曲入っており、実質的には9曲しか曲が入ってないので、ちょっとボリューム的に物足りないかな、といった感は否めません。
しかし1曲1曲のクオリティは高く、テレビ番組やCMなど、どこかで耳にしたことのある曲も多いので、King Gnuの音楽を知るにはこのアルバムから入るのがいいんじゃないかと思います。
是非とも彼らの他のアルバムも聴いてみたいですね。
アルバムの総合評価:★★★★☆(4.5点)