関東のジャンダルム!恐怖の二子山…

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関東のジャンダルム!恐怖の二子山…

今年の10月31日、埼玉県小鹿野町の二子山西岳で滑落事故が発生し、高齢の女性が亡くなった。

今年の8月19日にも同山において滑落事故が発生し、高齢の男性が亡くなっている。(埼玉県警のホームページより)

標高は1166メートルと決して高くはないこの山がクレイジーマウンテンと呼ばれる理由、それはあまりにも危険な山だからであろう。

 

2020年11月5日(木)

5:30 起床

登山の準備をする。

今回の行程はそんなに長くないので、荷物は少なくて済みそうだ。

出発直前に、登山用の財布が見つからなくて焦る。(登山のときは、余計なカード類等は置いていくことにしている)

結局見つからず、仕方なく他の財布で代用。

 

7:05 自宅最寄り駅で電車に乗車

平日なので、通勤ラッシュにかぶる。

新秋津⇔秋津の乗り換えの人の多さに戸惑いながらも、所沢駅からLA VIEWという西武秩父行きの特急電車に乗る。

西武池袋線の特急といえばレッドアロー号だと思っていたが、どうやら新しくなったみたいだ。

この新しい特急は、窓が大きくて車内からの眺めも良く、乗り心地も非常に快適である。

あえて欠点を上げるとすれば、飯能駅でスイッチバックして進行方向が逆になるので、座席の向きが逆になってしまうことだろう。(座席を回転させればいいのだが、結構めんどくさい)

8:59 西武秩父駅到着

ここからがしんどい。

なぜなら、バスを2本乗り継がなければならない。

まずは、9:10発の小鹿野車庫行のバスに乗る。

乗り場は1番乗り場。

三峰神社行の6番乗り場だけめっちゃ混んでる。みんな雲取山に行くのだろうか?

9:47 小鹿野町役場

ここで、9:55発の坂本行きのバスに乗り換える。

きちんと乗り継ぎができる時間設定になっているのはありがたい。

10:30 坂本(バス停)到着!

電車とバスを乗り継いで片道3時間30分は思ってた以上にしんどかった。

さあ、ここから気を取り直して登山開始!

バス停の裏の道の民家の間に二子山の看板の案内があるが、ちょっとわかりにくい。

この看板を見つけるのに5分くらいかかってしまった。

歩き始めてすぐに、二子山が見えてくる。

山というより岩である。

右側の壁面なんて、ほとんど垂直だ。

うん、何も見なかったことにしよう、と思い先に進む。

二子山の登山口に到着。

真新しい看板がいっそう恐怖をあおってくる。

果たしてどんなルートなのか。

看板に恐怖をあおられながらも、怖いもの見たさで自然と足は登山道へ向かうから不思議である。

最初の方は、ごく一般的な登山道である。

しいて言えば、奥多摩の一般的な山と比べるとちょっと勾配がきついかもしれない。

一気に尾根線まで駆け上がる。

稜線には、5、6名の高齢者のグループがいた。

この先のクライミングルートに向けて、いろいろと準備をしているようである。

ヘルメットはデフォルトの装備だ。俺ももちろんつけている。

上級者コース。

看板を見ただけでコースの恐ろしさが分かる。

途中で赤い線が垂直になっているではないか。

しかし、いつまでもここに留まってもいられない。

意を決して先に進む。

…ごく一般的な山道だ。

そう思ったのもつかの間。

でた、そびえたつ岩。100メートル以上はあるだろう。

上級者コースは、この岩を登るのだ。

ちなみに鎖は一切ない。

その理由については、以下の看板を見てほしい。

鎖については賛否両論だろうが、間違いなく言えるのは、この「鎖設置者」はとてもいい人だ、ということ。

ほぼ垂直の岩を約50メートルほど登るのだが、岩肌がごつごつしているため、手や足をかける場所はたくさんあり、落ち着いて登ればそんなに難しくはない。

でも、あくまで落ち着いて登れば、の話。

ついうっかり下や横を向くと、こんな景色や、

こんな景色が。

ヤバイ、ぶっちゃけ怖い。なぜこんな山に来てしまったのだろう…

段々と後悔の気持ちが強くなる。

いまからでも引き返した方が良いのかもしれない。

いや、ここまで来たらもう登った方がかえって安全なのかもしれない。

段々と迷いが生じる。

三点支持、三点支持…

呪文のように唱え、心を落ち着かせる。

基本三点支持さえしっかり守っていれば、手や足を滑らせて滑落する危険性は少ない。

今回は登らなかった東岳が見える。こちらも恐ろしい山だ。

できるだけ下を見ないようにし、三点支持を駆使して、何とか崖を登る。

落ちたら、確実に死ぬ。

なんとか最難度の崖を登りきる。

「ホッ」と、安堵のため息が自然に漏れる。

こちらがこれから進むコースだ。

ここから先も到底油断はできない。

とはいうものの、上に登るのではなく、とりあえず前に進めばいいのだから、先ほど登ってきた崖に比べれば多少は気持ちにゆとりが持てる。

12:10 山頂

看板の傾き具合がいい味を出している。

 

さあ、あとは下るだけ。

このペースでいけば、14:53のバスに何とか間に合いそうである。

そう思いながら、何も考えずにどんどんと先に進む。

山頂を通過して約30分。

そろそろ岩場を過ぎてもいいころなのだが、一向にその気配は見えない。

それに、段々と道が険しくなり、人が歩いた形跡もなくなっているような気がする。

…なんかおかしい。

 

GPSで現在位置を確認する。

ここでようやく己の過ちに気づき、青ざめる。

 

…道を間違えた!

途中で左に下りなければならないところを、まっすぐに進んでしまったのだ。

その距離約150メートル。

150メートルと聞くと大したことないように思えるかもしれないが、

この様な岩の道を150メートルも無駄に進んでしまったのである。

 

考えれば考えるほど、気持ちが焦ってくる。

それに、分岐点など途中にどこにもなかったような気がする。

まず、間違えたルートを戻らなければならない。それだけでも大分時間をロスしてしまう。

分岐点が見つけられなかったらどうしよう…

そうだ、とにかく早く戻って、後続の登山者に合流しよう!

 

転びそうになりながらも、急いで来た道を戻る。

しかしいくら戻っても、誰にも遭遇しない。もうみんな正しい道で下りてしまったのか?

 

遭難…

最悪の事態が頭をよぎる。

そう思った瞬間、私が見落とした分岐点で、正しい方向へと下りている7、8名の者の登山グループを発見した。

どうやら途中で俺が追い抜いたグループのようだ。

やった…これで帰れるぞ!

体の緊張が一気に解けた。

 

しかし、辺りを見回しても分岐点に看板などの案内はない。

とても分かりづらい分岐点である。

あとはひたすら樹林の道を下るだけ。

途中振り返ると、ついさっきまで登っていた山が背後に広がる。

先ほどまであの岩を歩いていたなんて、ぶっちゃけ信じられない。

それに、あのままずっと岩の上を西に進み続けていたら、間違いなく遭難していた。

そう考えると、ぞっとする。

まさにGPSのおかげだ。

13:50 坂本バス停

バスの時間は14:53

なんだかんだで1時間ほど早く着いてしまった。

今回の登山は、行程距離と所要時間は短かったものの、いつもの2倍は疲れた気がする。

一瞬たりとも気を抜けないコースだったこと、さらにそんなコースで道に迷ったこと。

疲れるのも当然かもしれない。

各駅停車で帰っても良かったのだが、帰りも迷わず特急電車LA VIEWに乗って帰ったのであった。 

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